2012年11月16日
おかげさまで二周年を迎えられました

この一年、ご来店いただいたお客さまにはたいへん感謝しております。
また常連のお客さまの中には、個人的にもたいへんお世話になり、
こういう方々とお知り合いになれたことだけでも、これまでやってきた甲斐があったなと、改めて感じているしだいです。
お店を開ければいろいろな方にお会いできますし、楽しくもあり本当にありがたいことです。
茶懐石の基本に一期一会というものがありますが、うちの料理はとにかくその日予約していただいた方に
その日にできる限りのことをやる、ということに尽きますので、
またこの一年、毎日精一杯やっていきたいと思っています。
さて、この一年なにがあったかなーと振り返ってみると、
やはり、かとう水産さんという魚屋さんですかね。
ちょうど一年前くらいからお世話になっているのですが、最初の一年の仕入れの苦労が一気に改善して、
いまでは胸を張ってお客さんにおすすめできています。
やっぱり自信のないものはお出ししたくありませんから、このことは本当に助かっております。
また魚の質が上がるとできることもかわってきますから、より京料理らしさを出せたように思います。
この人ももちろん個性的な方ですが、ほんとに熱心な方ですし、安心してお願いできるので仕入れ自体も楽になりました。
一年たくさん勉強させていただきましたし、この方には本当に頭が上がりませんね。
このへんで揚がるものを得意としておりまして、白身なんかはいつでもすばらしいのですが、
特に鯛、あさりは印象に残っています。
みなさんにもぜひ三河湾や遠州灘のすばらしいお魚を召し上がっていただきたいと思います。
それから、この一年でいろいろな方とお会いすることができました。
その中ではまず、いわずと知れたすし義さんです。
はじめて伺ったときには、よく豊橋でこれだけの魚を集められるなとびっくりしたのを覚えています。
実はかとう水産なわけですが、それもひとえに、すし義さんのお店のチカラあってのものでもあるんですね。
そんなにお話をしたことがあるわけでもないのですが印象としては、
たぶんすし屋でなくてもなにをやっても成功しそうなそんな人です。
いわゆるビックな男をいいますか、自分にないものですので、見習うべきところがたくさんあります。
こういう店を作るぞ、っていう確固たるものをきっと持ってらして、それを実現している感じがあって
すごいなーと素直に感心してしまいます。
それともうお一方は、こちらもご高名な山猫軒さん。
この方は一度会ったら忘れないヴィジュアルとボイスの持ち主なのですが、とても博識でその個性とあいまって
だれもまねできない料理を作る方なんですね。
とてもお世話になっておりまして、いつも勉強させていただいておりますし、なにより人間的な魅力があり、
この方がいるだけでも人が呼べるというような方です。
また料理を作るうえでのアプローチが凡人とは違うので、話を聞くといつも関心いたします。
あとなんか気が合うのか落ち着きます。
京都には尊敬する料理人の方がたくさんいますが、身近に尊敬する方ができうれしく思っております。
こういう方々から勉強したことを、しっかりお店に生かしていけるようにしていければいいです。
ということで、まずはこの年末、しっかりがんばりたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
Posted by 吉良屋 at 00:27│Comments(0)
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